車のオイルの規格(新旧)比較早見表

【API規格 50年間の進化表】(ガソリンエンジン用)

世代 導入年 API規格 特徴・要求性能 現行規格との関係
旧世代 1970年〜 SE 酸化防止、スラッジ防止(排ガス規制前) 使用不可(旧車向け)
旧世代 1979年〜 SF 耐酸化性・耐摩耗性向上(排ガス対策開始) 使用不可(旧車向け)
中期世代 1988年〜 SG ターボ車対応、デポジット防止強化 旧車向け
中期世代 1993年〜 SH 省燃費要求が加わる(燃費意識の高まり) 旧車向け
中期世代 1996年〜 SJ 排ガス対策、オイル寿命延長 古い車向け
近代世代 2001年〜 SL 高温酸化安定性強化、耐久性向上 古めの車向け
近代世代 2004年〜 SM 燃費向上、エンジン保護強化 旧世代車両OK
ほぼ現代 2010年〜 SN ターボ、直噴エンジン対応、低粘度化対応 現在も一部使用OK
現行世代 2020年〜 SP LSPI対策(直噴ターボの異常燃焼防止)、耐摩耗性向上 現代車両推奨
最新 2021年〜 SP/GF-6A、SP/GF-6B 省燃費と高耐久の両立、小排気量ターボ向け最適 最新車両必須


【補足説明】

 

API SE〜SJ:現在はほぼサポート終了。これらの規格が指定されている古い車両に新しいオイルを使う場合、問題ないことが多いですが、粘度(例:10W-40など)には注意が必要です。

 

API SL/SM:2000年代前半までの車向け。多少古い車でもSNやSP規格のオイルを代用できます。

 

API SN/SP:現代車向け。SPはSNの上位互換ですので、SN指定車にSPを使って問題ありません。

 

ILSAC GF-6A/GF-6B:省燃費対応がさらに強化されたもので、特にGF-6Bは低粘度(0W-16)向けです。

 

APIガソリンエンジンオイル規格一覧

導入年 規格 特徴 現行適合性
1970年 SE 酸化防止、摩耗防止強化 ?(推奨されない)
1979年 SF 耐酸化性向上、ターボ車にも対応 ?(旧車のみ)
1988年 SG ターボ+自然吸気両対応、デポジット防止 ?(旧車のみ)
1993年 SH 環境対応意識、燃費向上意識あり ?(旧車のみ)
1996年 SJ 酸化安定性向上、省燃費仕様本格化 △(古い車向け)
2001年 SL 高温耐久、オイル寿命向上 ○(2000年代前半車向け)
2004年 SM 燃費改善、ターボ&直噴対応初期 ◎(広範囲車種対応)
2010年 SN ターボ直噴、スラッジ防止、耐LSPI一部対応 ◎(現行互換あり)
2020年 SP ターボ直噴のLSPI対策本格化、耐久性さらに向上 ◎(最新推奨)

ILSAC(乗用車省燃費ガソリンエンジン用オイル規格)

導入年 規格 特徴 現行適合性
1996年 GF-1 初の省燃費規格 ?(旧式)
2001年 GF-2 省燃費性向上、エンジン保護 ?
2004年 GF-3 排ガス浄化装置保護開始 ?
2010年 GF-4 排ガス対策(触媒保護)、オイル寿命向上
2010年 GF-5 省燃費性能、耐久性向上(SNとペア)
2020年 GF-6A 従来互換、省燃費・耐久性大幅向上 ◎(最新互換)
2020年 GF-6B 低粘度専用(0W-16以下用) ◎(最新対応)

APIディーゼルエンジンオイル規格一覧

導入年 規格 特徴 現行適合性
1955年 CA 軽負荷ディーゼル用(超初期) ?(使用禁止レベル)
1955年 CB 中負荷ディーゼル用 ?
1961年 CC 高温対応ディーゼル用 ?
1967年 CD ターボディーゼル対応開始 ?
1988年 CE 高出力ターボ用耐久性向上 ?
1994年 CF 軽量・中型ディーゼル対応、排ガス改善 △(古い車用)
1998年 CH-4 排ガス後処理システム対応初期
2002年 CI-4 EGR対応、耐摩耗性向上
2006年 CJ-4 DPF対応、低灰分化対応
2017年 CK-4 現代ディーゼルターボ最適、耐久性超強化 ◎(最新推奨)
2017年 FA-4 燃費重視の低粘度仕様(特定用途) ◎(一部特殊用途のみ)

ACEA欧州規格(主に欧州車向け)

導入年 クラス 特徴 備考
1996年〜 A1/B1 省燃費ガソリン&ディーゼル(旧世代) ?
〜2016年 A3/B3 高性能ガソリン&ディーゼル耐久仕様
〜2016年 A5/B5 省燃費+高性能バランス型
〜現在 C1 DPF装着車向け(低灰分)
〜現在 C2 省燃費+DPF対応
〜現在 C3 高耐久+DPF対応(BMW・メルセデス推奨)
〜現在 C4 ルノー等向け特殊DPF対応

 

まとめ

  • ガソリン車 ? API規格(SN→SP)&ILSAC規格(GF-5→GF-6A)チェック
  • ディーゼル車 ? API(CJ-4→CK-4)かACEA(C規格)を重視
  • 欧州車(BMW・メルセデス・アウディ等) ? ACEA C2/C3重視

 

ポイント整理

 

  • 古いオイル規格を指定された車でも、上位互換する新しいオイル(SPなど)を使うのが基本的に安全。
  • ただし**旧車(特に1970〜80年代)**は、**粘度(例:10W-40など)**が指定に合うことを重視すべき。
  • ディーゼル車は特に**DPF対応(低灰分オイル)**が重要!

【車種・年式別:推奨エンジンオイル規格対応表】

車メーカー 車種例 年式 推奨API規格 推奨ILSAC規格 備考
トヨタ クラウン、カローラ、マークIIなど 1970〜1989年 SF〜SG - 粘度高め(10W-40推奨)
トヨタ セルシオ、カローラ、プリウス(初代) 1990〜1999年 SG〜SJ - 5W-30、10W-30が標準
トヨタ アルファード、プリウス(2代目〜) 2000〜2009年 SL〜SM GF-4 省燃費オイル必要(5W-30など)
トヨタ プリウス、C-HR、RAV4(現行型) 2010〜2019年 SN GF-5 0W-20推奨多し
トヨタ プリウス、ヤリス、クラウン(新型) 2020年〜 SP GF-6A/B 0W-16指定多い
日産 スカイライン、ブルーバード、サニー 1970〜1989年 SE〜SF - 10W-40以上推奨
日産 セフィーロ、スカイラインGT-R 1990〜1999年 SG〜SJ - 5W-30、10W-30
日産 フーガ、セレナ(C25型) 2000〜2009年 SL〜SM GF-4 燃費重視
日産 リーフ、エクストレイル(T32型) 2010〜2019年 SN GF-5 0W-20指定が多い
日産 ノートe-POWER、アリア 2020年〜 SP GF-6A/B 0W-16や専用指定
ホンダ シビック、アコード、バラード 1970〜1989年 SE〜SF - 高回転型エンジン向け注意
ホンダ オデッセイ、ステップワゴン 1990〜1999年 SG〜SJ - 粘度10W-30が標準
ホンダ フィット(初代)、インサイト(初代) 2000〜2009年 SL〜SM GF-4 5W-30基準
ホンダ フィット(3代目)、ヴェゼル 2010〜2019年 SN GF-5 0W-20主流
ホンダ シビックタイプR、ZR-V 2020年〜 SP GF-6A/B 0W-16指定車あり
マツダ ファミリア、コスモ、カペラ 1970〜1989年 SE〜SF - ロータリーは特別仕様注意
マツダ アテンザ、プレマシー、ロードスター(NB型) 1990〜1999年 SG〜SJ - 粘度やや高め好まれる
マツダ デミオ、CX-7 2000〜2009年 SL〜SM GF-4 スカイアクティブ前夜
マツダ アテンザ、CX-5(初代) 2010〜2019年 SN GF-5 スカイアクティブ用特別オイル
マツダ MAZDA3、CX-60 2020年〜 SP GF-6A/B SP/GF-6専用オイル
スバル レオーネ、アルシオーネSVX 1970〜1989年 SE〜SF - 水平対向エンジン特性重視
スバル レガシィ(初代〜3代目) 1990〜1999年 SG〜SJ - 5W-30中心
スバル インプレッサ、フォレスター 2000〜2009年 SL〜SM GF-4 ターボ車注意(高性能指定)
スバル WRX STI、XV 2010〜2019年 SN GF-5 5W-30基準、一部0W-20
スバル レヴォーグ、アウトバック 2020年〜 SP GF-6A/B FA24エンジン注意

 


【特記事項】

 

  • 1990年代以前の車 ? 粘度重視(10W-30や10W-40を選ぶ)
  • 2000年以降の車 ? 燃費・排ガス意識(5W-30、0W-20など低粘度化)
  • 2020年以降 ? 0W-16や専用オイル指定(SP/GF-6B)

 

本記事、表はchatGPTに手伝ってもらい完成させました。

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