古い軽自動車と新しい軽自動車の維持費比較と選び方

古い車と新しい車の維持費比較と選び方

古い車を修理しながら乗り続けるか、それとも新しい車に買い替えるかは、多くの人が悩むテーマです。実際のところ「どちらが得か?」は単純には言えませんが、維持費や税金、保険料、そして愛着の観点から整理してみます。

 

今回筆者の買った激安軽自動車は24年落ちですが、この車を例にして比較しました。

修理費用について

激安中古軽自動車はホントにお得?

筆者の買った激安(諸費用込み15万円)軽自動車。12万キロ近く走行しています。

 

古い車は年数が経つと部品交換が増えます。24年前の車ともなれば、エンジン周り・足回り・電装系など徐々に交換が必要になるでしょう。

 

ただし修理費用は新品部品を入れるよりもリビルト品や中古部品を活用すれば「格安」で済むことも多いです。結果的に、時間をかけて修理していけばほぼ新品に近い部品構成になり、100万円以上の大金がかかるケースは少ないと考えられます。

 

エンジン載せ替えは今回含みません。かなり値が張りますし、そこまで頻度の高いリスクとは言えないからです。そもそも最低限エンジンがやばい車は選ばないようにするべきです。

 

税金の違い

 

24年前の車は「自動車税の重課」がかかります。多くの自治体で13年超、18年超の車にはおおよそ15?20%ほど税金が上乗せされる仕組みです。つまり、同じ排気量の車でも新しい車に比べて毎年の自動車税は高くなります。これが古い車を所有するデメリットの一つです。

 

任意保険料の違い

 

一方で、任意保険については少し事情が逆になります。新車の場合、車両保険を付けると保険料は高額になります。

 

特に新車は車両保険の評価額が高いため、修理や全損時の補償額が大きく、保険料が跳ね上がる仕組みです。古い車の場合、車両保険を付けないか、付けても評価額が低いため、結果的に任意保険料は安く抑えられます。

 

愛着と価値

 

修理して乗り続ける大きな理由の一つは「愛着」です。長年乗ってきた車には思い出もあり、単なる移動手段以上の価値を感じる人も少なくありません。

 

古い車を整備して長く乗ることは「コスト」以上に「趣味性」「自己満足」「相棒感」といった満足感につながります。

 

上記のような背景も鑑み、コスパを比較したく、表を作りました。

 

 


10年維持費比較(税金+任意保険調整)

 

項目 新車(150万) 程度良い中古(70万) 格安中古(27万〜)
購入費用 150万円 70万円 27万円(購入+初期修理)
車検(8万×5回) 40万円 40万円 40万円
自動車税 10.8万円 10.8万円 12.9万円
任意保険 70万円 50万円 40万円
修理費 0〜10万円程度 30万円程度 30〜50万円程度
合計 270〜310万円 200〜220万円 150〜180万円

 

表で見ると以下の考察ができます。

 

  • 新車は車両保険で保険料が跳ね上がる → トータルではかなり割高
  • 程度良い中古はバランス型で、コストパフォーマンス最良
  • 格安中古はリスクはあるが、維持費は最安水準になり得る

愛着を持って旧車に乗るコツ(軽自動車編)

うちの愛車ですが、修理して愛着を持って乗ろうと思いますが、コスパが悪いのも考えもの・・・
保険料とか修理代など、もろもろお金がかかります。そこで、修理費用などについても洗い出してみました。

 

消耗部品を一巡させる

 

古い車ですが安心して乗りたいです。そこで、部品の交換も。

 

  • ウォーターポンプ、ラジエーター、オルタネーター、セルモーター
  • ベルト類、ブッシュ類、ショックアブソーバー
  • 燃料ポンプ、点火系(プラグ・イグニッションコイル)

 

ここを計画的にリフレッシュすると、安心度が一気に上がります。

 

ちな身にこの間、セルモーターがぶっ壊れました・・・リビルトを買って、整備工場に持っていき、無事直りました。

 

電装系のトラブル対策

 

  • 20年以上経つと、パワーウィンドウやエアコン、ライト類が弱点になりやすいです。
  • リレーやヒューズボックスも怪しくなってきます。
  • バッテリーや配線のアーシング強化で電気トラブルを防ぎやすくなります。

 

錆との戦い

 

特に軽自動車はフレーム・サスペンション周りの錆が寿命を決めることが多いです。
下回り防錆塗装やシャーシブラックでの予防が効果大。

 

雪国ですと、融雪剤の影響もあるので、チェックはかかせません。

 

部品入手ルートを確保

 

純正新品は出ないことも増えてきます。
リビルト品・社外新品・ヤフオク/メルカリでのストック確保が重要。

 

「もう生産終了」と言われても、他車種流用や社外品で生き返るケースも結構あります。

 

社外品でもその製品で有名なメーカーを探すのも一つの手です。例えばラヂエータ。

 

社外品で有名な江洋ラヂエーター。価格も抑えながら、高品質、しかも古い車でも探せば出てきますよ!

 

精神的コストを楽しみに変える

 

新車は「壊れないのが当たり前」、旧車は「壊れるのもまた味」。

 

直した部品が増えるほど「自分色の一台」になっていくので、愛着は確実に強くなります。

 

維持費を「出費」じゃなく「カスタム代・趣味代」と捉えるとストレスになりません。

 

このくらいの気持ちが無いと、旧車なんて乗れませんよね!

 

結論

 

今の24年落ちの軽、我が家の場合ですが、

  • 「安物買いの銭失い」として切り捨てるには惜しい
  • 「修理して愛着を持って長く乗る」なら十分価値がある
  • 金額的にも、新車よりは確実に安く収まる可能性が高い

24年落ち軽自動車 壊れやすい部品リスト

我が家の場合ですが、参考になる人もいると思うんで、表にしました。

 

 

部品・系統 症状・壊れやすさ 交換・修理目安 費用目安(工賃込み)
タイミングベルト(※チェーン式なら不要) 切れるとエンジン即死 10万kmごと 3〜6万円
ウォーターポンプ 水漏れ・オーバーヒート 10万kmごと 2〜4万円
ラジエーター 水漏れ・冷却不足 10〜15年目安 3〜5万円
オルタネーター(発電機) バッテリー上がり・警告灯点灯 10万km前後 3〜5万円(リビルト)
セルモーター エンジン始動不能 10万km超 2〜4万円
燃料ポンプ 始動不能・エンスト 15〜20年目安 2〜5万円
イグニッションコイル/プラグ 失火・加速不良 プラグ3〜5万km、コイル10年〜 プラグ1万円/コイル1〜2万円
サスペンション(ショック・ブッシュ類) 乗り心地悪化・異音 10万km前後 4〜10万円(全部)
ブレーキ系(キャリパー・マスター) 引きずり・効き悪化 10年以上で要OH 3〜8万円
パワーウィンドウモーター ガラス動かず 15年以降多発 1〜2万円/1枚
エアコン(コンプレッサー・エバポレーター) 冷えない・異音 15〜20年超で要注意 5〜10万円
ゴム類(ホース・シール・ブッシュ) 硬化・ひび割れ・オイル漏れ 15年〜随時 1〜数万円/箇所
錆(フレーム・フロア・マフラー) 穴あき・車検NG 10年超〜特に雪国車 修理不可の場合廃車も

 

ポイント整理

 

  • 水回り(ラジエーター・ウォーターポンプ)と電装系(オルタ・セル・燃料ポンプ)**が旧車トラブルの双璧。
  • 一度リフレッシュすれば、そこからは長く安定して使える。
  • ゴム・樹脂部品は「経年劣化」で確実に来るので、早めに交換した方が安心。
  • 一番怖いのは「錆」。これだけは修理不能レベルまで進むと終了。

古い車を直して乗る派 vs 新車に買い替え派 比較表

古い車を直して乗る派の特徴

 

古い車を修理しながら乗り続ける場合、購入費は格安で済みます。また、車両保険をつけないことが多いため、任意保険料も抑えられます。計画的に消耗部品を交換していけば、10年後でも十分に走れる可能性があります。

 

新車に買い替え派の特徴

 

新車は購入費が高い一方で、車検や整備の手間は少なく、故障の心配もほとんどありません。最新の安全装置や快適装備が付いているため、安心感と快適さが魅力です。ただし、車両保険を付けると任意保険料が高額になりがちです。

 

 

項目 修理派(古い車) 買い替え派(新車)
購入費 低額(格安中古車) 高額(新車価格)
維持費(車検・税金・保険) 車検は古いので整備多め、税金は重課で高め、保険は安め(車両保険なし) 車検少なめ・税金は安い、保険は車両保険込みで高額
修理費 かかるが部品交換で長く乗れる、10年で50〜70万円程度 基本ほぼ不要(保証内)
故障リスク 高め。計画的に整備が必要 低め(ほぼ保証内)
快適性・安全性 古い設計で快適性は現代車に劣る 最新装備・安全装置付きで快適
愛着・趣味性 非常に高い。自分で整備する楽しみあり 少ない。乗り換えれば気軽だが個性は薄い
長期コスパ 計画的に整備すれば安く抑えられる 初期費用は高いが安心感で価値あり
メリット ・購入費が安い・趣味性・愛着が増す・保険料安め ・安心して乗れる・修理ストレスゼロ・快適装備充実
デメリット ・故障リスクあり・修理や維持に手間がかかる・税金重課あり ・初期費用高い・保険料高額・愛着は薄い

 

まとめ

  • お金の節約や趣味性を重視するなら古い車を直して乗る
  • 安心感や快適さを優先するなら新車に買い替える

 

古い車は手をかければ長く乗れる反面、故障や修理費のリスクは避けられません。しかし、その手間も楽しみに変えられるなら、十分に価値のある選択です。逆に、新車はコストはかかりますが、精神的な安心感は抜群です。

 

結局のところ、「自分が車に何を求めるか」が判断のカギになります。愛着重視であれば古い車を大切に、安心と快適さ重視なら新車を選ぶのがベストでしょう。

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